回転勤務について考える。すき家の問題は氷山の一角!

回転勤務。

 

飲食従事者でも聞きなれない言葉かもしれない。

 

簡単に言うと24時間ぶっ続けで働き続けるシフト体制の事を言います。

 

24時間?永遠に働き続けるの?

 

答えはYESでNOです。

 

 

要は次にシフトインするスタッフがくるまで勤務し続けるわけです。

 

 

最近ではすき家の一件で話題に上がったこの「回転勤務」ですが、実は飲食業では氷山の一角に過ぎません。

 

回転勤務について考えます!

 

 

回転勤務なぜ起こる?

回転勤務を実現するための絶対条件として、お店が24時間営業でなければならない。

 

24時間というとコンビニが真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、ファミレスや弁当屋、最近では都内には居酒屋業態でも24時間オープンしているお店もある。

 

普通24時間営業だと防犯上もあり最低2人の人員がいる。

 

しかし飲食店の慢性的な人手不足により、深夜営業の2人体制すらままならない会社は多い。

 

そのため深夜番がアルバイト一人なんてシフトが組まれることもしょっちゅうある話し。というかお店を勝手に閉店させる事ができない以上、人手不足に悩む店長もそういったシフトを組まざるを得ない。

 

 

自分のシフトイン時間が10時~22時の12時間だったとしましょう。

 

22時に深夜帯のスタッフとチェンジであがるわけですが、人手不足もあいまって全くシフトが組めない場合、22時から翌朝10時までのぶっ通し勤務が実現するわけです。翌朝の10時でやっと交代

 

 

これが「回転勤務」。すき家で問題になりました。

 

しかし実は回転勤務が起こっているのはすき家だけの話しではないのです。

 

 

色々ある回転勤務集

これは私が24時間営業の弁当屋に勤務していた時の話し。

 

弁当屋って普通こじんまりとオープンしているところがほとんどです。お店のシフト体制も昼2人、深夜1人という人時でシフトが組まれることは多い。

 

9時から21時までが自分のシフト。交代で深夜番のアルバイト大学生がシフトインします。

 

しかしこのバイトが急遽風邪で体調不良を起こし欠勤。あまりにも急なので代替スタッフも見つからない。

 

自分の立場は社員でもあるので、そのままシフトイン。

 

朝番6時にパート主婦の人がくるまで勤務し続けます。

 

朝6時になってやっと交代、もつかのま9時からは通常の自分のシフトが開始します。21時間勤務です。

 

回転勤務のような24時間連勤ではありませんが、セミ回転勤務といったところでしょうか?

 

自分の時間が3時間しかないので当然家にも帰りません。というか帰る時間すら惜しいのでお店のバックヤードの机に座って寝ます。

 

 

ちなみにこの時は深夜番の学生アルバイトが3日連続で病欠したため21時間勤務が3日連続で継続しました

 

シフトの調整がつかなかった事や、他店舗のヘルプを上手く得る事が出来なかったなどのタイミングの悪さも重なったのですが、同じような境遇の飲食社員は実は多い。

 

すき家の例は極端かもしれないが、このような回転勤務じみた連勤を強いられている人はかなりいる。

 

 

この弁当屋ですが、店長会議の時に社員が一同に集まると、一様に自分の長時間勤務を自慢しあっているという光景がありました。私は黙って聞いていましたが正直かなり異様な光景でありました!

 

 

帰宅すら困難なためワゴン車を購入

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こんな人もいました。

 

独身で家族もいるわけではないのに、その店長はエスティマ(ワゴン車)に乗っているのです。

 

スノボーやサーフィンなどの大型グッズを必要とする趣味でもあるのかな?そう思って聞いてみると、

 

回転勤務が過ぎて帰宅すらままならないから、車の中に布団を敷いて寝ているとの事

 

エスティマが我が家です。信じられますか?

キャンピニングカーです。言ってみれば。

 

布団は大げさな例に聞こえるかもしれませんが、地方の飲食店勤務者には、長時間労働がすごいので車で帰宅すると居眠り運転して危険との理由で車泊する人もいる。

 

・どうせ家に帰ってもまたすぐ出勤だから

・今日行けば明日休みだから車泊しちゃおう

 

こんな人も実際にいるのです。まさに回転勤務が生み出す歪んだ思考の賜物です。

 

 

もちろん手当は無い

当たり前ですが、飲食店に回転勤務手当だの車泊手当だのいった類のものは存在しません

 

すき家ではアルバイトを契約社員扱いにして手当を支給しないことが話題になっていましたが、同様に社員であれば何時間連勤したところで残業代が課されるわけではない。

 

 

[normal_box2 color=”orange” border=”b3″]・会社のテイではあくまで店長裁量で勝手にそのようなシフトでやっている

・勝手に帰宅せず車泊している

・会社は時間内で勤務するように提示しているし努力している[/normal_box2]
経営陣はそういった捉え方なのでしょう。

 

しかし現実はこのような長時間労働が実態。フォローもあるがそんなの稀。フォローしたら今度はフォローする人が回転勤務になってしまうためなかなかヘルプが来ないのが現状。

 

中には、

 

飲食の社員は長時間労働で回転勤務させても、辞めないし他に転職する所もねーだろうから便利でいい

残業代も支払う必要もないからコストも収まってお財布にも優しい

 

こんな経営者もいるかもしれないね

 

 

長時間労働が指摘されて問題化し、記者会見に臨んでいる経営陣のツラをみると化けの皮を被った悪魔のように見えるのは俺だけでしょうか?

 

 

「じゃあお前が回転勤務やってみろ」

 

 

そう強く思う。

 

 

回転勤務のその先には

回転勤務などの実態がマスコミに取り上げられ、情報が拡散すると健全で真面目にやっている飲食店も同じように酷い店という同枠の視線を投げかけられてしまいます。

 

ですが、勿論しっかりした体制の飲食店も存在します。

 

 

回転勤務はうんざりだが、飲食の仕事はしたいっていう熱意のある人はサッサとこんな店を避り、ちゃんとしたお店を探すべき。

 

無理して頑張っていても体を壊すのは目に見えています。

 

面接で回転勤務の実情をしっかりと話し、それを愚痴としてではなく飲食店が抱える問題だと正面からしっかりと受け止めて考えてくれるそんな会社を探したい。