使い捨て企業の是非。飲食業がその代名詞になるのはなんで?

使い捨てカイロ

使い捨てコンタクト

 

便利でコンパクト、必要な時、必要な分だけ。

 

何かと利便性が高い商品の事をこう呼ぶのでしょう。

 

無機質で冷ややかな言葉なのにそれが許されるのは、対象がモノだからなのかもしれません。

 

 

しかし使い捨て企業とはどうでしょうか?

 

企業の中にはそこで働き生きる人間がいます。

 

 

使い捨て企業=ブラック企業と言えそうですが、最近では若い世代の方を中心に、

 

「若者の使い捨て企業」が注目を集めています。

 

得てしてこのカテゴリーの中に飲食業が常連として顔をのせてしまうその理由を説明し

 

更にはぶった斬ります!

 

 

代わりはいくらでもいるは今や通用しない

今現在30代の人であれば分かり安いかもしれません。

 

30代の方が大学生の頃って(大体2000年前後)、アンやフロムAなどのアルバイトの求人に応募すると、自分以外にも採用候補が何人かいるのが普通の時代でした。

 

特にリニューアルオープンなどの店舗では、喫茶店を貸しきって集団面接を行なったりしていた入れ食い状態だったのをご存知の方もいるかもしれません。

 

今ではほとんど考えられませんが、飲食店の面接で不採用をくらうなんてことも普通にありました。(今でも多少ありますが)

 

完全にお店側の売りて市場で、それをいいことに強気な態度をみせる面接官やオーナーさんもいたのです。

 

 

新規スタッフ20名大募集!

 

こんな広告につられて意気揚々と出会いが沢山ある!と応募すると、

 

「うちはホールだけの奴は雇えないから」

 

こんな感じで高圧的に採用を拒否されたりもしました。

 

 

簡単に言えば、「代わりはいくらでもいる」こんなオーラが全面に出ていたのです。

 

 

この時代は大手チェーン店でも高卒の新入社員が沢山入社していた時代だったので、現場は沢山の人員で賑わっていたのです。

 

採用コストも雑誌の一角に掲載するだけだったのでかなりの安値で募集ができた時代。

 

辞めたらまたすぐに雇えばいい

 

こういった経営者の傲慢ともいえる考え方が、後々の「使い捨て企業」の原型を作っていきます。

 

 

反面、今はどうでしょうか?

 

 

毎月毎月、リクルートなどの求人媒体に数十万のランニングコストを投じても、求人が全くこない時代。

 

大手の牛丼屋では時給1600円でも全く人員は集まらない状態なのです。

 

 

一昔前の「代わりはいくらでもいる」の状態から

 

「代わりが全くいない」

 

という状態に切り替わってしまったのです。

 

 

人材を大切にしなかった代償

飲食業では業界独自の常識を先走らせ、

 

[normal_box2 color=”orange” border=”b3″]・低賃金で長時間労働

 

・休日出勤当たり前

 

・社員だから無理して当たり前[/normal_box2]

 

こういった根拠の無い理不尽さを押し付け、お店で働く人材よりも自社の理念を先行させて会社を運営させてきました。

 

もちろん企業にとって売上拡大・利益追求は必須なのは間違いありません。

 

存続していくにはお客様からの対価が必要不可欠。

 

問題なのは、

 

上記のルールにのっとってできない奴は去ってもらうよ!

嫌ならよそに行ってくれ!

という人材を使い捨てにするその姿勢です。

 

代わりがいくらでもいたので、それが可能だったのです。

 

傲慢経営が通用した、ある意味でオーナーにとってはやりたい放題の時代。

 

 

しかし時代は時とともに変わります。

 

 

高齢化で若者の絶対値が少なくなったのはもちろんの事、インターネットを使って簡単に込み入った実情や現場の生の声が拾えるようになりました。

 

今までは、実際に入ってみないと分からない事、やってみないと分からない詳細な経験がネットで拾えるようになったのです。

 

事前に知られたくない経営者の本音や、裏事情、本音と建前さえも簡単に入手できるようになった。

 

 

平たく言えば、インターネットを使えば全て見透かす事ができるようになってしまったのです。

 

 

[exclamation2 color=”orange”]・残業代なんて払わなくてもちろんOK!

 

・募集広告も完全週休2日制と書いておけばOK!

 

・年間休日128日と謳っておけばOK!

 

・未経験者には丁寧に指導致しますと言っておけばOK![/exclamation2]

 

こんな事をいくら叫んだところで、今のネットを駆使できる情報リテラシーの高い若者達には簡単に見透かされてしまうのです。

 

 

どれもコレも経営者側の理念(自己満)を突っ走しらせ、そこに集まる人材をないがしろにしてきた結果だと断言できるでしょう。

 

人材を使い捨てにし続けていた代償だとも言えます。

 

 

しかしながらここでもう一転大きな問題が勃発します。

 

それは昭和気質のオーナーが多いからなのか、飲食業は全体的にこういった使い捨ての姿勢を崩そうとしない節があります

 

 

・人材が集まらないのは若者の根性がないからだ

・最近の人達は贅沢で我慢をしらない

・効率性だけを重視して、面倒くさい事をやりたがらない

・環境改善や待遇ばかり重視する

 

 

こんな感じで、自社の労働環境が悪化している事に目を伏せたがるオーナー社長が意外にも多いのです。

 

 

使い捨て企業に外国人労働者が多い本当の理由

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今や時代は大きく変化しています。

 

変わっているのは何も日本だけの話しではありません。

 

日本人の使い捨て企業離れが起こっている昨今では、飲食店の現場には多くの外国人労働者が増えました。

 

片言の日本語に、必死になって業務に取り組んでいるその姿勢は、お客様目線でも決して不快なものではありません。

 

ところが、オーナーの外国人を雇う真の意図は別な箇所にあったりします

 

 

それは採用コストの安さ。

 

 

そもそも日本語が堪能な外国人はあまり飲食業という門戸を叩きません。

 

基本、母国語以外にも英語にも精通している彼らは、わざわざ激務薄給の飲食業を選ぶ必要がないのです。

 

 

飲食店に訪れる人達は、日本語もあまり喋れない外国人達です。

 

こういった日本語レベルが一定に達していない人達は職探しにあえいでもいます。

 

仕事が中々見つからない上に、母国と日本の物価の問題などから、メインに集まるのは貧困な外国人留学生が多いのも特徴。

 

厄介な事に業者の中にはブローカーまがいにこんなところにもビジネスの糸口を見出そうとする人もいるのです。

 

 

適当な外国人留学生を紹介して給料をピンはね

  • 日本語があまり喋れない
  • 仕事がほしい

 

こういった外国人を見つけるのは簡単です。

 

ネパールやベトナム、モンゴルなどの途上国出身者が多い専門学校を訪れれば、あり余るほど簡単に見つかります。

 

また外国人は外国人独自のネットワークを持っているので、人が人を呼び芋づる式に似たような人材が集まります。

 

正式な会社として外国人人材紹介ビジネスに取り組んでいる会社であればまだしも、中には違法まがいのところも存在します。

 

 

[exclamation2 color=”orange”]・仲介手数料は無料にする代わり、時給の10%を月々支払ってくれればドンドン紹介します

 

・使えなかったら言って下さい。代わりを紹介します

[/exclamation2]

 

こんな業者もはびこっているのが現実なのです。

 

 

時給1000円でお店に働きにくる外国人の実態は、

 

時給900円で100円は業者のピンはね分。

 

法律上は留学ビザでの週労働は28時間以内と定められているので、マックスで週2800円の業者の儲けなわけです。

 

たった一人で。それ以上雇うとどうなるかの説明は想像にお任せし省きます。

 

 

当然の事ながら周囲の日本人アルバイトにはこういった実情の説明はなされず、また外国人留学生自身も拙い日本語のため実情など全く見えない。

 

外国人留学生からすれば、むしろやっと藁をもつかむ思いで掴んだその仕事。

 

不平不満なんかもってのほかで、必死になって頑張んなきゃ!と息巻くのです。

 

 

このまま放置していると同じ事を繰り返す

経営理念を先走らせ、人材をコスト・数字としか捉えない姿勢のオーナーが、このまま日本人が来ないからといって採用単価が安い外国人を雇い続けるとどうなるのでしょう?

 

飲食業が使い捨て企業の代表各に居座っていると何が起きるのでしょう?

 

 

いずれ外国人でさえも飲食業を敬遠する時代が到来します

 

 

大体がこんなふざけた一時しのぎの手法が、この先もずっと続くわけがありません。

 

見識のある日本人がダメだから今度は無知な海外の人間を採用する。

 

 

「とにもかくにも、会社の存続が最優先だから、二足歩行できる生き物ならなんでもいいや」

 

 

すごく乱暴な言い方ですが、こういった「俺達は資本家階級」というオゴリがにじみ出ている。

 

しかし日本に留学してくる外国人は、頭の良い人間が多い印象を受けます。ただまだ日本語が習得しきれていないだけ。

 

彼らも良識と人格を兼ね備えた崇高な思考を持つ人間です。

 

 

これが何を意味するのでしょう?

 

 

10年ほど前からも都内などの都心部では、外国人労働者が飲食店で勤務するのをよく見かけました。

 

そのメインは主に中国人でした。

 

しかし最近では中国人が飲食店で働いているのをさほど見かけません。

 

 

なぜか?

 

 

中国はここ数年の間に一気に経済大国へとのしあがり、日本を追い抜いていったのです。

 

富を得た彼らは額に汗水たらしてお金を稼ぐ必要がなくなってしまった。

 

その自体にまだまだ傲慢気質なオーナーたちはこう言います。

 

 

「中国人は金持ちが増えハングリーさを失った」

 

と。

 

 

本当にそうでしょうか?

 

 

確かに経済が豊かになって、金を持つようになったとはいえ、一概にハングリーさを失ったとは断言できないと思えます。

 

 

中国人は経済の発展とともに見識を増していき、ネットを使った情報リテラシーが向上したのです。

 

 

私は、これが大きな要因であると思います。

 

要は冒頭の文で紹介したように、詳細な情報が拾えるようになったが故に、色々な事を簡単に知る事が可能になったのです。

 

スマホやパソコンを駆使しネットで情報を簡単に得れるようになったわけです。

 

 

見識を持った中国人には飲食業が「使い捨て企業」の代表なんだということが全面的にバレてしまったのです。

 

 

 

外国人の中には日本人と結婚して永住権を得る人達もいます。

 

そのため最近では大手の飲食店では永住権を持った外国人を正社員として雇用する会社も増えてきました。

 

モラルが高く、プライベートの時間を大切にする彼らにまで

 

 

  • 毎日15時間労働
  • 月に休日4日だけ
  • 激務薄給

 

 

こんな事を展開していては、同じこと繰り返し、いずれはその外国人でさえも働きに来なくなるのは火を見るよりも明らかです。

 

 

経営陣はやりがいだけでなく、やりたくない事にも真摯に目を向けるべき

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飲食業の経営陣は、自社で働く事のメリットとしてこんなやりがいがあるという事を掲げたがります。

 

 

[finger2 color=”orange”]・きつくて大変だけど充実している

 

・ツライが日々成長できる

 

・給料を貰っている以上はその道のプロであるべき

 

・オーナーシップマインドを持て[/finger2]

 

こんな事を言い、自社で働くことで、人生が充実する的な事を展開します。

 

 

しかしこれは全て「やりがい」という布を着せた虚構にすぎないのです。

 

 

自分に都合よく働いてくれるための、先走った脆い理念なのです。

 

今後も嘘のやりがいだけを掲げ、働く側がやりたくない事にフタをする企業はいずれ淘汰されるでしょう。

 

どんなにヒット商品を飛ばそうが、どんなに素晴らしい仕組みを作ろうが、人材が集まらない事にはビジネスを展開できません。

 

人材を使い捨てる企業になど誰も魅力を感じないのです。

 

 

飲食業は長い間、もっともやりたくない事をそれをいかにしてこなし乗り越えるかが、やりがいになるんだと置き換えて進んできました。

 

もはやこういった中身のない理念は簡単に見透かされる時代です。

 

 

もし皆さんが、今自分が働いている(いた)飲食店があれば冷静に振り返って見て下さい。

 

 

いやそんな事はない。従業員の事をしっかり考えてくれる会社だよ。

 

というのであればそれは素晴らしい事です。

 

 

この記事の内容が、「これうちの会社にそっくり!」

 

というのであれば、もう一度、ご自身の現在と将来を一考してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございます。